講義の内容

1月 13th, 2006

名大の生命保険講義ですが、昨年までの5日間の講義の内容は
1日目 自己紹介
______アクチュアリーの仕事の内容
______アクチュアリーの仕事の内容-生命保険会社の場合
______生命保険数理とは
______金融工学とアクチュアリー
______アクチュアリー試験
2日目 生命保険の誕生
3日目 生命保険会社の誕生
______積立金の発生
______金利計算
______死亡率
4日目 保険料の計算
______責任準備金の計算
5日目 連生保険
______年金
______生命保険以外のアクチュアリーの活動範囲
______アクチュアリーとは何か
というものでした。

今年はこれが3倍に増えて、かなりゆったり時間が取れます。
そこでとりあえずの時間配分として
1.アクチュアリーとは  職種の内容   仕事の内容
2.生命保険の誕生
3.生命保険会社の誕生   積立金の発生
4.金利計算 (現価・割引率・利力・ルール72)
5.死亡率  (生命表・平均余命・選択表)
6.保険料  (収支相等・純P・営業P・分割払P)
7.責任準備金(過去法・将来法・解約返戻金・未経過P)
8.計算基数 (計算するとは Dx、Cx、Nx、Mx)
9.保険料・責任準備金(基数を使って書き直す) 定期保険・終身保険・養老保険
10.年金保険・医療保険
11.責任準備金再帰式
12.利源分析・配当
13.連生保険
14.多重脱退
15.まとめ
としてみました。

この通りになるかどうかはもう少し詳しい内容を固めてみないとわかりませんが、とりあえずこんな骨組みで考えてみようかと思っています。

セミナーを開催します

1月 13th, 2006

先月末というか昨年末、12月28日になって金融庁は無認可共済の保険会社化に関する政省令改正案を公表しました。

A4 400頁くらいのものですが、これがまた何とも読みにくい代物で、読む人がわかりやすいように書こうという配慮がまるで感じられないような内容です。
お役人ももう少し日本語を勉強してくれると嬉しいんですが。

さはさりながら、4月からもう法律が施行されることになると待ったなしですから、何とか無理矢理読みこなして今月中にはセミナーを開いて解説しようと思います。

ということで、1月30日にセミナーを 開催することにして今その準備作業をしているのですが、とにかく業法を改正する法律、その附則・業法施行令を改正する政令、その附則・施行規則を改正する 省令、その附則と、何段階にもわたって重畳的に規定が積み重なっていますので、これを解きほぐすだけでも大変なのにブツブツブツ・・・ということ で、もし興味があったら30日のセミナーにご参加下さい。

名大での生命保険数理の講義

1月 4th, 2006

ここ3年ほど名大で大学3年・4年の学生と大学院の学生を対象に、生命保険数理の講義をしていました。とはいえ2時間とか1時間半の授業を5回分ということなので、あまりきちんとした話をすることはできませんでした。

今年も同じようになるのかと思っていたら昨年末に急に話が変わって、今年は毎週1回の授業を半期(というのは4ヵ月のことのようです)、15回行なうということになりました。

『色々な大学の数学科でも保険数理には力を入れつつあり、東大でも京大でもあるいは阪大でもそのような取り組みをしているようですよ。名大でもそろそろも う少しちゃんとした対応が必要ではないですか』と私もコメントしてしまいましたので引受けることにしたのですが、これは殆どボランティアに近い全く採算に 合わない仕事です。そのための準備を大学生・大学院生のためだけにするのも勿体ないので、この際きちんと紙に書いて皆様にもお見せしようと思います。

以前から生命保険数理の簡単な解説書を書きたいと思っていた所なので、ちょうど良い機会です。大学での講義は4月から7月位までですので、それに合わせて何とか作り上げたいと思っています。

その実況中継と本の原稿をお見せしたいと思います。

お楽しみ下さい。

標準死亡率の改定について(続き)

1月 4th, 2006

アクチュアリー会のホームページがちょっと変わりました。
このホームページでコメントしたのが原因かどうかはわかりませんが、アクチュアリー会のホームページに12月29日から理事会議事録が掲示されるようになりました。

この議事録の2005年11月の分を見ると、標準死亡率諮問委員会での検討結果が報告されています。先日の新聞報道との違いが良くわかります。

他にも多数の議事案件が記載されていますので、アクチュアリー会がどのような活動をしているのかわかると思います。

本当はこの内容を「お知らせ」の形に書き直せば良いのでしょうが、それをしないでもこのままでも大幅な前進です。

アクチュアリー会の会員でも、あまり理事会の議事録などを見たことのある人は多くないと思います。どんなことを議論しているか、ちょっと見てみると面白いと思います。

無認可共済の保険会社化にかかわる政省令改正案

12月 28th, 2005

無認可共済の保険会社化にかかわる
「保険業法施行令・施行規則等の改正その他」が公表されました。
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/17/hoken/f-20051228-1.html
やはり金融庁のお役人はパブコメの公表の手続きまで済ませて安心して年末休みに入るので、年末ぎりぎりでの公表です。
お陰でこちらは年末年始はこの資料と取っ組み合いです。

パブリックコメントの締め切りは、来年2006年1月27日です。
全部で約400ペーの大部な資料ですが、どこまで詳細に規定してあるか、確認が必要です。
1月にはこの内容を解説するセミナー(特別セミナー第4弾)を開催します。

とりあえずお知らせまで。

標準死亡率の改定

12月 28th, 2005

先日日経新聞その他で、「生保の保険料11年ぶりに引下げ」という
ニュースが流されました。そのメインは、標準死亡率を10年ぶりに改定
するということですので、当然アクチュアリー会の話になります。

アクチュアリー会のホームページを見ても何も書いていないので、メールで
問合せしてみました。

答は、「アクチュアリー会としては公式・非公式いずれにしても何の情報も
出していない。死亡率見直しについては、検討に着手するということは
決めたけれど、その水準も時期も何も決まっていない」ということでした。

その後もアクチュアリー会からは新聞記事に関するコメントも、また上記の
死亡率見直しの検討開始についても、何も発表されていません。

このあたり、アクチュアリー会ももう少しPR(パブリックリレーション)に関する
感度を上げることが必要ではないかなと思いました。

とりあえずお知らせまで。

販売時の重要事項の説明

12月 28th, 2005

金融庁から保険会社関係のパブリックコメントがまた出ました。

販売時の重要事項の説明の具体的内容について、
「保険会社向けの総合的な監督指針」を一部改正する という内容です。
http://www.fsa.go.jp/news/newsj/17/hoken/f-20051227-2.html
これはしばらく金融審議会で議論されていた内容を踏まえて、販売時の重要事項の説明をきちんとルール化しようということですが、内容を見る限り単にお客さんに渡す書類がまた一つ二つ増えて、多分お客さんからもらうハンコがもう一つ増えるという位のことになりそうです。
何が重要事項かというのも難しい話ですが、あいかわらず保険に加入する時の重要事項に重点が置かれていて、加入した後の重要事項はあまり注目されていないようです。

パブリックコメントの締め切りは来年1月23日です。

はじめに

12月 21st, 2005

アクチュアリーの練習帳 ブログ版を開設しました。
今までのものより使い勝手がよくなっているのではないかと思います。

当面、以前のものも併用しますが、ブログの使い勝手を試してみたいと思います。

よろしくお願いします。

管理人
坂本嘉輝

保険業法施行規則の改正案

12月 21st, 2005

今日金融庁から保険業法施行規則の改正案がパブリックコメントの形で公表されました。

とはいってもお待ちかねの、無認可共済の保険会社化に関する保険業法改正にかかる政省令の改正ではなく、会社法の施行に伴う保険業法施行規則その他多数の法律の改正です。

こちらは無認可共済の方の政省令改正案がいつ出るかと、毎日金融庁のホームページをチェックしているのですが、これを見て「なるほどそうだった」と納得しました。

無認可共済の方の保険業法改正案も膨大なページ数でしたが、ほぼ同時期に出ていた会社法の方は、さらにその何倍もの分量があり、とても見れないなと思いました。

これに引きずられて保険業法施行規則も直さなけりゃならないから、無認可共済の方の政省令はその分遅れているんだろうなと勝手に納得した次第です。

とはいえお役人もお正月を多少ともゆっくり休むために、今年中には無認可共済の方の政省令改正案も公表するだろうと思います(実は先週くらい金融庁に電話で確認したんですが、何とか今年中に、と言っていました)。

となるとその内容を解読して、1月には皆さん、特に無認可共済の方々を対象に特別セミナーをしなければいけません。

お正月もあまりのんびりとはできないようです。

ブログというのは凄いですね

12月 16th, 2005

とりあえず始めてみましたが、ブログというのは凄いですね。

しばらく前からブログという言葉は聞いていましたし、ホリエモンとフジテレビの騒動の時、話題になったホリエモンのブログなるものをちょっと見てみたんで すが、今日のお昼はどこの店のどんなメニューを食べた・・なんて記事しかなくて、人の昼食のことなんか知りたくもないし、人に昼食の報告をしてもしょうが ないと思っていました。

最近あらためて「ブログとは一体何なのか」と思って、色々読んでみました。

ブログというのはウェブログの略という位ですから、ウェブ上で日記を書くというのはその通りなのですが、本当に凄いのはそのこと自体ではなく、そのことを可能にしている仕組みの方です。要するに簡単にホームページが作れるという機能自体です。

この「アクチュアリーの練習帳」ブログ版も、このブログサービスのことを聞いて登録を開始して30分でこのページができてしまうという早さです。オリジナルの「練習帳」を作るのに何日かけたか考えると圧倒される思いです。

普通のホームページもブログも、ホームページ自体は普通htmlという言語で書かれています。掲示板などちょっと手のこんだホームページはcgiという言語で書いたプログラムを動かして、それがhtmlのホームページを書くことになります。

ブログも基本的にcgiだから同じようなものなのですが、その使い方が違うようです。

その昔私がコンピュータのプログラムを勉強した時、プログラムの演算はもとより、データの構造・データ入力の方法・出力の方法等、ありとあらゆることをプログラムに書かなければなりませんでした。

今の構造化プログラムの開発ではもうそんなことは必要ありません。パソコンと対話しながら豊富に用意されているプログラムの部品を次々に組合せていき、部品の組合せではどうにもならない核心のデータ処理の部分だけ、プログラムを書くという形になっています。

ブログの仕組みも同じようなもので、用意されている部品や選択肢を選んだり組合せたりするだけでホームページの骨組みができ上がってしまい、あとはその中に入れるメッセージのところだけ書けば良いようになっているみたいです。

ブログを始めてみようかな、でもそれで多少でも楽天やライブドアを儲けさせるのもおもしろくないなと思っていた所に、ちょうどタイミング良く前か らの知り合いが会社に来て、その会社が無料のブログサービスを始めたと聞いて、その知り合いが帰った後早速登録をしてみたらあっという間にできてしまった というのがこのページです。

しばらくはこのブログで楽しめそうです。
お付き合い下さい。