3月 22nd, 2011
福島の原発、ようやく電気が通じて中央制御室の映像などが出てきました。
ということは、今までは電気がなく、真っ暗だったということでしょう。いろんな計器類もほとんど電気を使っていたんでしょうから、今までは何の計器もなしで管理していたということでしょうね。
今まで格納容器の圧力が上がったとか、燃料棒が水面から何センチ頭を出しているとか、冷却水の温度が何度になったとか、これはどうやって計ったんでしょうね。
電気なしで計ることができる器械だったということでしょうか。それを懐中電灯かなんかを持って、すぐ近くまで直接見に行っていたということでしょうか。大変なことですね。
電気が通じて大分落着いてきたようですが、まだ時々煙が上がってアタフタしているようです(アタフタしているのはマスコミとそれに躍らされる人達だけで、現場は落着いているようです)。
NHKのニュースでは遠くからの原発の映像が出る時、いちいち「30km以上離れた所から撮影しています」などと書かれているのも、不必要な不安をあおりたてているような気がします。別に30km以内に入ると危険ということではないんですから、もっと正々堂々近くから撮影すればよいのにと思うのですが。
その一方で、あまりにも放射能に対する不安感が高まってしまったので、ここにきてようやく「そんなに心配しなくても大丈夫」なんて報道もしています。
30kmまでの屋内退避にしても、20kmまでの避難指示にしても、「あくまで予防的な措置だから今すぐ危険ということではない」とはっきり言えば良いのに、なぜ言わないんでしょうね。
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3月 18th, 2011
地震対応も大分落着いてきましたね。
大停電になるかも知れないからという、昨日(3月17日)の電車の本数をさらに減らすという急な話も、それほど大きな混乱もなかったようですし、計画停電にも皆慣れてきているようです。
原発もヘリコプターや放水車が活躍し、今日は電気も通じるようになるということですから、あともう一息、というところでしょうか。
地震前はNHKのBSの海外ニュースなどを見てリビアの情勢を見ていたのですが、大地震以降ニュースも地震関係一色になってしまい、また海外ニュースがあっても福島の原発の方が気になって、見る気になりませんでした。
その間リビアではカダフィ政権の側が反転攻勢で、反政府軍は敗北間近になってしまっているようです。
反政府側が勝てば「カダフィ、出て行け」ですが、カダフィが勝つと反政府側は反乱者として処刑されることになります。非常にアンバランス・不公平なんですが、そういうことです。
何とかならないかなと思っていたら、ようやく国連の安保理が飛行停止を決めたようです。これは要するに国連軍がリビア軍と戦争すると、ようやく決心したということです。とはいえ、リビア軍を負かす戦争をするということではないので、リビアの内戦はさらに長続きすることになります。また、リビアとの戦争に、どの国が兵を出すか、というのも不明です。
地震も落着いたので、またリビア情勢も見ていきたいと思います。
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3月 18th, 2011
大地震で大きな被害を受け、復興費用のために日本は多額の出費を必要としています。その資金源は税金と借金ですから、今まで以上の国債の増発は避けられません。
そうなると普通は国債の格付けが下がるのですが、S&PもMoody’sも何も言わないようですね。
事業会社や金融機関の格付けに対する影響はあまりないという位ですが、肝腎の国債の格付けについては触れていないようです。
今この決算の直前に格付けが下がってしまうと金融機関の決算がさらに大変になってしまうので、4月になるのを待っているんでしょうか。それとも震災の復興需要で日本の景気が一気に良くなって、税収がたくさん期待できると思っているんでしょうか。
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3月 17th, 2011
すさまじい円高ですね。あっという間に1ドル76円まで円高になってしまったということです。
普通は災害でダメージを受けた国の通貨は安くなるんですが、これが逆に高くなるというのは、世界のマーケットは日本の経済力について何の心配もしていないということの表れでしょう。
この円高の理由についてニュースでは、震災の対応でお金が要るから海外の資産を円に換えようとして日本企業が円を買っているからだなんて解説していましたが、これもおかしな話です。
何か必要なものを買うんだったら、日本で調達するんだったらお金は日本の中を回るだけだし、むしろ海外から物を買うために外貨の方が必要ですから、外貨を円に換える理由にはなりません。保険会社が保険金を払うためというのもまだまだ先の話ですし、国内ではお金が余っているのにさらに日銀が山ほど資金をマーケットに放出していて、お金が足りないという状況ではありません。
多分投機マネーが荒稼ぎを狙ってのことでしょうが、金融機関の3月末決算はなおさら大変になりましたね。株価が大幅に下がってしまい、その上円高で外貨建の資産が目減りして、まあ仮に大きな赤字が出たとしても大地震のためという言い訳がはっきりしているので、自己資本比率やソルベンシーマージン比率が極端に小さくなるのでなければ、そんなに心配しなくても良いかもしれません。
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3月 17th, 2011
日本の震災対応、素晴らしいですね。
我々がボーゼンとしてテレビの画面にクギ付けになっている間に、いつの間にかもう道路も通し、港も使えるようにしてしまい、空港も飛行機が飛べるようにしてしまったということです。
それも繰り返される余震と津波警報のさ中に、被害者の救出活動と同時並行にやってしまったのですから、考えてみればまだ大地震からまだ1週間もたっていないんですからものすごいスピードです。
各地の被災地・避難所から、あれがないこれがないと悲鳴が聞こえますが、この段階でもう被災地・避難所とこのようなコミュニケーションが可能だということ自体が素晴らしい対応です。道路も港も空港も使えるようになれば、物資を届けるのももうちょっとでしょう。
心配なのは福島の原子力発電所ですが、これの対応も素晴らしいですね。テレビの画面では当初いくつもの建物が整然と建ち並んでいたので気が付かなかったんですが、実はこの原発も地震とかなりの津波で大きな被害を受けていたようですね。その被害の状況を確認する前に次々に事故が発生してしまったので、状況がはっきりわからないまま対応しなければならないということのようです。
原発の近くで見張っているということができないので様々の計器を使っているんでしょうが、それがきちんと機能しているのかどうか、機能しているとしても当初設置した場所でそのまま機能しているのかどうかわからないまま、手探りしている状況のようです。
地震でいろんな配管がずれたりはずれたりしているようですし、津波でいろんな周辺の装置も流されたり傷ついたりしているようです。こんな状況では、何か対応策を実施してみて、その結果を見ながら状況を推測していくしかないでしょう。
バルブを開けるのに時間がかかったり、開けたバルブがいつの間にか閉じてしまったりというのも、このように考えると問題の難しさを示しているんであって、東電の不手際、ということではなさそうです。
そうだとすると、今までの対応、本当に素晴らしいと思います。日本の技術者の力量と誠意を見せ付けられる思いです。一日も早く、多少でも落着いて休めるようになると良いですね。
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3月 16th, 2011
大地震の余波で大混乱が続いていますね。特に福島の原発については次から次へ不具合が発生、事故が発生して対応に苦慮しているようです。
できるだけ早く正確に事態を説明しようと、東電も原子力安全・保安院も国も頻繁に記者会見を開いていますが、それも不安を嵩じさせる結果になってしまっているようですね。
技術的にもかなり難しいことをきちんと説明しようとすると、どうしても回りくどい言い方になってしまいますし、特に原発になると中がどうなっているのか、直接目で見て確かめるということができないようです。
そこで正確に報告しようと思うと「わからない」と答えるしかないことになります。私などは「わからない」という答が一番安心できるし信頼できると思うのですが、マスコミなどにとっては「わからない」という回答が一番不誠実で不真面目に思えるようです。
その結果「わからない」と答える方もそれを見越して、「わからない」と答える前になぜ「わからない」のかという状況説明をしようとして、それもできるだけ専門用語を使わないでわかりやすく説明しようとすると、それがかえってまどろっこしくて、なおさら訳がわからなくなってしまうようです。
枝野さんの発表はそこの所、余分なことを言わずに単刀直入に「わかりません」と言い切ってしまっているので、かえってわかりやすく感じられるようです。枝野さんは「詳しくは専門家に説明させます。」と言うことができるのでその分有利なのですが。そう言われると専門家としては詳しく説明しなきゃと思って、なおさら空回りしてしまっているようです。
マスコミもトコトン努力して報道しているのですが、混乱を増幅させている部分もあるようです。たとえば昨日(3月15日)、福島第一原発の周囲30Km以外の住民に対して「屋内退避」という指示が出され、その30Kmの圏内の地名が発表され、周辺では人口の大きいいわき市の一部が30Kmに入っていました。
枝野さんの記者会見ではそこの所配慮して、「ごく一部ですが、いわき市の一部」と言っていたのが、直後のニュースではすでに単に「いわき市」となっていて、いわき市の全体が対象になったかのようです。
また同じく昨日(3月15日)、福島第一原発の4号機の建物で火災が発生したという報告があったのですが、その報告を聞いていたNHKの解説者はその場でもうすでに「爆発」と説明していました。我々が聞いた報告の他に特段の情報もないはずなのに、「火災」が瞬時に「爆発」に昇格してしまうんですから、そしてそれがNHKの解説員などというタイトルで権威ありげに報道されるんですから、テレビを見ている人は不安になりますよね。
「わからない」ことを「わからない」と報告されることが一番信頼できる誠実な報告だ、ということを皆に納得してもらえればいいんですが、この地震のさ中そんな余裕はないんでしょうか。
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3月 14th, 2011
日曜日の晩、停電のニュースが流れてきて、ロウソクを買ってくるように言われて買いに行きました。
できればお米も欲しい、近くのスーパーは売り切れだった、と言われて、仕方なくもう一つのスーパーに行きました。ロウソクは売り切れで、お米も売り切れ。お粥もなし。その他カップラーメンやレンジでチンして食べられるピザなどの食べ物の棚もきれいさっぱり何もありません。見事だなぁと思いました。お米なんか、いろんなブランドのいろんな重さの物がきれいさっぱりなくなっています。
これも皆、さいたま市の住人が福島や宮城に送るためにさいたま市のスーパーを空っぽにしてしまったんだ、ということも考えられないので、多分自分で使うために買い占めた(ちょっと余分に買い込んだ)んだろうと思います。その際、いつもの好みのブランドなどについてはとりあえず棚上げ、ということでしょうか。
今日は電車が止まって、仕方なく自転車(いわゆるママチャリです)で通勤したのですが、埼玉県のガソリンスタンドは軒並み閉店。ガソリンの在庫がないということでした。東京都に入るとガソリンスタンドはごく普通に開いていたので、多分電車が止まって仕方なく車で会社に行こうとした埼玉の住人が念のためにガソリンを入れたら、あっという間にスタンドが空っぽになってしまったということなのかも知れません。
さて会社に出てきて近くのコンビニを見ると、何とここでもすぐ食べられるものを中心に棚が空っぽになっています。宮城県・福島県を中心に地震があったからといって、東京の店頭から食べ物がなくなってしまうというのは、やはり日本人は反応が早いですね。
この調子で震災からの復旧にも素早く対応してくれるものと、頼もしくなりました。
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3月 14th, 2011
東北沖の大地震、すごかったですね。
当日保険業法改正の政省令(認可特定保険業者に関するもの)が公表されると聞いていたので、どうなるのかなと思っていたら、何と予定通りに公表され、パブコメの手続きに入っていました。
当日は出先から1時間歩いてようやくオフィスに戻り、また電車も止まったのでその晩はオフィスに泊まりこみということで、もちろんずっとテレビニュースをつけっぱなしにして、とても業法改正どころではなかったのですが、かと言って何もやる気が起きないので、資料の印刷だけしました。
政省令だけでなく認可特定保険業者向けの監督指針までありますから、全部で数百ページ(数えてみたら、350ぺーじありました)の資料です。
http://www.fsa.go.jp/news/22/hoken/20110311-1.html
今日も電車が止まってオフィスに来るのに午前中いっぱいかかって、中味を見る所までたどりついていないのですが、とりあえずお知らせします。
なおパブコメの締め切りは4月10日(日)ということです。
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3月 12th, 2011
地震、大変なことになってしまいましたね。
震源が、宮城から茨城まで、かなり南北に広がっていて、こんなに強い地震が続く、というのは今まで経験したことがないですね。
と思っていたら、今度は長野、新潟に飛び火して、こっちでも震度6クラスの地震が連続して、本州の右上の半分はどこもかしこも振り回されているような具合ですね。
幸か不幸か、首都圏はJRが止まってしまったので、私は否応なく会社で徹夜でテレビのニュースの見続けです。
これだけ大きな地震で、いろんなものがみんな吹っ飛んでしまいましたね。
今更菅さんをいじめてみてもしょうがないし、この災害をなんとかするためには国債の発行について四の五の言っている余裕はないでしょうし、当面喧嘩は棚上げして災害対策に与党も野党も一緒になってやらないと、今度こそ国民から総すかんを食ってしまいそうですね。内閣総辞職も解散総選挙も当分はおあずけですね。
でも、3月に入って、もうすぐ金融機関の決算の時期だというのにこの大地震でマーケットは大変なことになるのでしょうが、決算はちゃんとできるんでしょうか。心配ですね。
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3月 4th, 2011
世の中生々しい話ばかりで騒然としていますので、たまにはまるで生々しくない話など一つ。
目の前にコップがあります。コップ1杯の水の量は、だいたい180cc。昔の1合です。これは缶コーヒーの1本分もだいたいその位です。
この水を太平洋に流して、太平洋の水をぐるぐるかき混ぜてよく混ぜ合わせた所で、その中から同じ180ccの海水をコップに戻したとします。
このコップの中には最初のコップの中にあった水の分子が何個くらいあるでしょうか。
これはコップの中の水180ccの分子の数と太平洋の全体の海水の量がわかれば、簡単な比例計算で計算できます。
計算を省略して答だけを言うと、元と同じ水の分子は約1,500個ということになります。ちょっと大きめのグラスで200ccの水で計算すると、1,900個になります。
これはたまたまある本を読んでいてこの計算が書いてあったのでナルホドと感心したんですが、言われるまでこんなことは考えてもいませんでした。
この問題は、コップの水を海に流して海を掻き混ぜてから汲み直すと考えなくても、たとえば水を飲んでしまってその後十分な時間をかけてから海水を汲む。海水を汲まなくても、それが蒸発して雨になって水道水になったものと考えても同じことです。海水をかき混ぜない分、元と同じ水の分子の数は多くなると思います。
このように考えると、たとえば織田信長が本能寺で殺される前の晩に飲んだ1合のお酒の中に入っていた水の分子の1,500個分が、今私が飲んでいる180ccのコップの水の中に入っているとか、クレオパトラがシーザーを誘惑しようとして飲んだ1合(エジプトでは何て言うんでしょうね)のお酒の中に入っていた水の分子1,500個分が、私が缶コーヒーを飲むたび私の中に入ってくると考えることができます。
人間は大体1回に2リットルの水分をとることになっているので、それから考えると、ある日ナポレオンが飲んだ水の分子少なくとも15,000個分が缶コーヒー1個の中に入っているという計算になります。
人が一生の間に飲む水の量は、2リットルの365倍の50から100倍くらいと考えると、今目の前にあるコップの中に秦の始皇帝が飲んだのと同じ水の分子が何千万個、坂本龍馬が飲んだのと同じ分子が何千万個、お釈迦様が飲んだのと同じ分子が何千万個、イエスキリストが飲んだのと同じ分子が何千万個入っているんだということになります。
そう考えると、「皆が皆同じ水の分子を飲み合っている」んだ、とちょっと嬉しくなりませんか?
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