Archive for 5月 11th, 2011

ビンラディンとカダフィ

水曜日, 5月 11th, 2011

アメリカがビンラディンを殺した、と発表して、びっくりしましたね。

リビアのカダフィがまだ片付いていないのに、カダフィでなくビンラディンの方だ、というのもびっくりです。

ビンラディンを殺した、といっても、死体も見せないし、殺した時の映像も公表しないんですから、これが本当なのかどうか、疑いはぬぐえません。

また、他の国で断りもなく軍事行動をして、その国が主権侵害をあまり声高に主張しない、というのもなんとなくすっきりしません。

リビアのカダフィの方もなかなか決着がつかないようです。
一時は反政府側がつぶされてしまうか、というところまで追い詰められたようですが、ヨーロッパの方も、とりあえず反政府側が勝つまでは支援を続ける、という覚悟を固めたようです。NATO軍の空爆でカダフィの息子を殺した、というニュースもありましたからもう後戻りはできないでしょう。

とはいってもNATO軍が正面切って戦争することもできないので、やはりこの戦争は長引きそうです。

ヨーロッパやアメリカにしても、反政府側が勝ってカダフィが倒されたとしても、勝った側の反政府勢力が必ずしも親欧米、というわけでもないので、むしろずるずる長引いてしまうことのほうがうれしいのかもしれませんが。

円高と国債利回り

水曜日, 5月 11th, 2011

大震災でバタバタしている間にジワリジワリと円高がかなり進んでいます。
また、国債の利回りも上昇どころか低いままで推移しています。

円高はやはりヨーロッパもアメリカもそれぞれ問題を抱えている、ということでしょうね。

ヨーロッパはリビアの問題がなかなか決着しないし、ギリシャの国債はいよいよどうしようもないところまで来つつあるようです。

アメリカもビンラディンの殺害で、不安定要素を抱えたまま、ということでしょうか。アメリカの国債の格付けが、まだ下げられてはいませんが、見通しがネガティブになった、というニュースもありました。

そうこうするうち、日本の復興需要が本格的になってくると、その経済効果を狙ってなおさら円高が進むんでしょうね。

国債も、今後増発が見まれるにもかかわらず、金利は低下したままです。国債が実際に増発されるときに向けて、ポテンシャルエネルギーを蓄えている、というところでしょうか。

ちょっと気の早い話ですが、来年3月の保険会社の決算、追加的な保険金の支払いに加えて、円高、国債の価格下落、震災に伴う企業倒産による貸し倒れ、等が一度に来ると、なかなか安心できないかもしれません。